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March 28, 2023· Institutional Repositories DataBase (IRDB)
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働き方と企業経営の未来─自律分散・協調型社会への流れの中で─

Authors:裕之 瀬谷崎Hiroyuki SEYAZAKI

Abstract

技術の急速な進歩、グローバル化、産業構造の変化、わが国における少子高齢化や人口減少、日本産業の国際競争力の低下、新型コロナウイルス、国際情勢の不安定化など、未曾有の複雑で予測不能な時代が到来した。先進国では経済が低迷し所得格差が拡大する。その中で若年世代の価値観や働き方は大きく変わりつつある。企業経営はこのような社会変化に対応することが求められている。本稿では企業経営に影響する社会や組織の自律分散・協調型化の流れを検証し、働き方の変化を踏まえたうえで、未来の企業経営はどうあるべきかを考察した。大量生産・大量消費、高度経済成長という社会で機能していた中央集権的な社会や組織構造は、経済の低迷、消費や価値観の多様化という変化の中で変革を迫られており、社会や組織は自律分散・協調型へと変わっていく。さらに情報技術が場所や時間の概念を変え、この変化を加速する。AI やロボット技術は仕事の二極化をもたらす可能性があり、若年層の価値観の変化と情報技術により働き方は多様化する。人々は職業人としてのより高度なプロ意識や自律(自立)を求められ、自身の成長を重視した働き方を追求するようになる。現在の企業の多くは達成型の中央集権的組織であるが、社会変化の中でこのような企業はやがて劣勢に立たされる。企業は今まで社員と組織の意識や文化に踏み込んだマネジメントを十分に行ってこなかったが、今後は経営トップの意識のパラダイムをアップデートするとともに、社員の意識や組織文化に踏み込んだ企業経営が必要になる。このためには理念経営が不可欠であり、若年層の成長志向を考えれば、財務的な観点や社会的責任だけではなく、社員の成長を重視した経営が必要になる。AI だけでなく、Web3やメタバース、ブレインテックなどの先端的な情報技術も未来の経営に大きな影響を与える。経営はこれらの技術にも無関心ではいられない。【査読なし】

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